働き方改革をきっかけに世に増えた働き方の1つに、「テレワーク」があります。
『テレワークという単語そのものは、略語ではない。』
と言うと、「え!テレなんちゃらを省略した単語じゃないの!?」という声が聞こえてきそうです。
また、「じゃあ、テレワークってどういう意味があるの?」と疑問を持つ人もいると思います。
今回は、テレワークという単語について紹介します。
テレワークは何の略?対応する日本語は
「テレワーク」は英語で「telework」と表記されます。
そして、「tele」「work」この2つの単語を組み合わせた造語です。
ですので、冒頭でも申し上げた通り、「テレワーク」という単語そのものは略語ではないのです。
日本語ですと、「tele:離れた所」「work:働く」となりますので、「勤務先以外の場所を利用した働き方」を表すときに「テレワーク」という単語使います。
混同しやすい単語に「在宅勤務」という日本語がありますが、在宅勤務は「テレワーク」の中に含まれる、働き方の1種になります。
(自宅利用型テレワークのことを在宅勤務と言います。)
テレワークとはどういう意味ですか?リモートワークとの違いは
では、「テレワーク」とはどういう意味なのでしょうか。
「テレワーク」とは、情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間に捉われない柔軟な働き方のことです。
更に、テレワークは働く場所によって、
・自宅利用型テレワーク(在宅勤務)
・モバイルワーク
・サテライトオフィス勤務
の3つに分けられます。
リモートワークとの違いはあるの?
「テレワーク」に似た単語に、「リモートワーク」という単語があります。
両者に違いはあるのでしょうか。
「リモートワーク」は英語で「remotework」と表記され、「remote」「work」の2つの単語を合わせて出来た造語です。
2つの単語はそれぞれ「remote:遠隔・遠い」「work:働く」という意味があり、「遠くで働く」となります。
以上のことから、「テレワーク」「リモートワーク」共に単語の意味は殆ど同じと言えます。
ここまでの説明ですと、「テレワーク」と「リモートワーク」の違いは特に無く呼ばれ方がそれぞれという答えになりそうです。
そこで、世の中ではどのように「テレワーク」と「リモートワーク」を使い分けられているのか見ていきましょう。
テレワークとリモートワークの使い分け
今回は分かりやすく、よく使われる業界で使い分けを紹介します。
まず、「テレワーク」が多く使われている業界は、政府や行政機関、自治体などが多いです。
なぜかと言うと、テレワークは政府が主体となって「働き方改革」の一環として進めている背景があるからです。
その為、行政機関や自治体などの公務員がよく使っている印象が強い言葉になっています。
実際に、テレワークの意味を定義づけている日本テレワーク協会も、総務省や厚生労働省関連の団体なのです。
「テレワーク」という単語をGoogleで検索すると、総務省のサイトが上位にヒットします。
一方、「リモートワーク」はIT系やWeb系の業界で多く使われています。
「テレワーク」の時のように明確な理由はないですが、テレワークと異なり、働き方の分類がない為か、テレワークと比べるとより自由度の高いイメージがあるようです。
その為、ITエンジニアやフリーランス、Web関連職などの、『PCとネット環境さえあれば何処でも仕事が可能』なイメージに繋がります。
従って、「リモートワーク」は先ほど紹介したIT系やWeb系の業界で多く使われることが考えられます。
テレワークのまとめ
今回は、テレワークの単語の意味や「リモートワーク」との使い分けについて紹介してきました。
「テレワーク」という単語が略語ではなく、造語であることには驚いた方もいるのではないでしょうか。
「テレワーク」も「リモートワーク」も意味はほぼ同じため、どちらを使っても問題はないですが、もし使い分けをするならば、自分の職業や働く場所によって使い分けると良いかと思います。