秋になるとスーパーで存在感をだして食べてくれと言わんばかりに待っている食材といえば、かぼちゃですよね。
我が家でも子どもも大人も大好きでこの時期になるとかぼちゃ料理がたくさん食卓に並びます。
たくさん食べるので安い時やまるごとの大きいかぼちゃが売られているとついつい買ってしまいます。
ですが、なかなか一度に使い切ることはできませんよね。
実は、かぼちゃは水分の少ない野菜なので、しっかりとした処理をすれば冷凍保存にとっても向いているのです。
今回は、大量に作って残ったかぼちゃの煮物の冷凍保存の方法と生のかぼちゃの冷凍保存の方法をご紹介します。
かぼちゃの煮物を冷凍保存して臭いのなくす方法は?
かぼちゃは体内でビタミンAにかわるβカロテンが多く含まれています。
ビタミンAは皮膚や粘膜の抵抗力を高めてくれるので風邪をひきにくくなります。
また、腸内環境を整える食物繊維や疲労回復に役立つビタミンB1、抗酸化ビタミンと言われるビタミンCやビタミンEに皮膚や爪の健康を保つビタミンB2とたくさんの栄養素がバランスよく含まれているのです。
そんな栄養たっぷりのかぼちゃを我が家ではよく煮物にして食べます。
ですが、作りすぎてしまって大量に余ってしまうことがあります。
冷蔵保存だともって1〜2日ですが、冷凍保存すると2週間ほど美味しく食べることができるんです。
かぼちゃの煮物を冷凍保存しておくとお弁当に入れるのにも楽チンでとてもいいですよ。
かぼちゃの煮物の冷凍保存方法
かぼちゃの煮物を冷凍保存する上で注意すべきは3点です
① しっかりと冷ますこと
温かいまま冷凍保存してしまうと他の冷凍庫に入っている食材を傷めてしまう可能性もある他、冷めるときに温度差で水滴が出てきてしまってここから菌が繁殖しやすくなります。
そのため、しっかり冷やしてから冷凍庫に入れるといいです。
金属トレイや保冷剤などを使うと早く冷やすことができます。
早く冷やすことで鮮度の落ちも抑えることができるのでおすすめです。
② 煮汁を切ること
煮汁が切れていない状態で冷凍すると解凍したときに水分が出てしまい、食感が悪くなります。
かぼちゃの美味しい食感を残すためにも、しっかり煮汁を切りましょう。
網などの上に載せると早く煮汁を切ることができ、冷ますこともできるので一石二鳥ですね。
③ 空気に触れさせないこと
しっかりと冷め切って、煮汁も切れたら、保存容器やラップやフリーザーバックなどで空気が入らないように入れましょう。
空気が入ることで冷凍庫の匂いを含んだ空気中の水分が結露してかぼちゃの煮物につくことがあります。
これが冷凍庫の匂いうつりや他の食べ物の臭いがうつる原因です。
空気を入れないことで冷凍庫や他の食べ物の匂いがうつるのを防ぐことができたり、かぼちゃの煮物自体も傷みにくくなって日持ちさせることができます。
また、一食分ずつにしたり、お弁当に入れる場合は一回分ごとにカップに入れて保存しておくと使いやすくなります。
かぼちゃの煮物の解凍方法
① 自然解凍
お弁当に入れるように冷凍保存したかぼちゃの煮物は、冷凍庫からだしてそのままお弁当に入れましょう。
自然解凍することでゆっくりと解凍されて出ていってしまう水分が少なくすみ、食感や風味を損なうことなく楽しむことができます。
また、保冷剤代わりとしても使うことができます。
② 冷蔵庫で解凍
明日食べようと決まっている時は前日の夜から冷蔵庫で解凍すると美味しく食べることができます。
自然解凍するよりも緩やかに解凍することができて、さらに出ていってしまう水分が少なくて済みます。
③ 電子レンジで解凍
そうは言っても冷凍しておいた一品の出番は突然ですよね。
我が家はもっぱらこれです。
加熱時間が長くなると水分が飛びすぎてパサついてしまうので、注意しましょう。
解凍モードが付いている電子レンジでしたら、解凍モードを使うと美味しく解凍することができますよ。
コツは?
大きいかぼちゃを買ったはいいけど、調理している余裕がなくなってしまったということもありますよね。
丸ごとのかぼちゃは風通しの良い場所で保存すると1〜2ヶ月保存することができますが、一度切ってしまうと傷みやすくなります。
そういった切られた生のかぼちゃも冷凍がおすすめです。
生のかぼちゃを保存する上でとっても大切なことがひとつあります。
かぼちゃ保存で大切なこと
丸ごとのかぼちゃを買ってきてカットした場合も、スーパーでカットされて売られているかぼちゃも種とわたがついたままですよね。
この種とわたの部分が水分を多く含んでいて、ここから傷みはじめます。
そのため冷蔵庫で保存する場合でもカットされたものを購入してきたらこの部分を取り除くことで傷みにくくなります。
冷蔵庫で保存する場合は、この処理がされていれば4〜5日保存できます。
生のかぼちゃの冷凍保存方法
① 種とわたを取り除く
前述でも記載した通り、種やわたを取り除くことで水分を多く含む部分を取り除くことができるので傷みにくくなります。
また、洗う時は濡れたままにするとこれも傷む原因になりますので、実の部分は濡れないように、皮だけ洗い、キッチンペーパー等でしっかり水分を拭き取りましょう。
② カット
使う用途に合わせてカットしましょう。
煮物でしたら角切りに、炒め物にはスライスなどが使い勝手がいいです。
皮部分も気にならないのであれば栄養があったり、煮込んだ際に形崩れしにくくなりますので残しておくといいでしょう。
③ 使う分ごとにラップ
一度冷凍したあと、解凍したら使い切らないで再冷凍すると菌が繁殖する原因になります。
そのため、冷凍する際に使う量ずつで分けておくと使い勝手がよくなります。
私は一人分くらいずつに分けておいて、作るときの人数分で調整しています。
ラップする際は酸化を防ぐために、空気をできる限りしっかりと抜いておきましょう。
④ ラップで包んだかぼちゃをフリーザーバックに入れる
ここでもしっかりと空気を抜きましょう。
二重で密閉することでさらに酸化しづらく、さらに冷凍庫内の空気に触れにくくなります。
また、冷凍した日付などを記入しておくとわかりやすいです。
生のかぼちゃの解凍方法
冷凍された生のかぼちゃを煮物やシチューといった煮るものに使う場合は、解凍せずに冷凍のまま調理に使いましょう。
全解凍してしまうと、風味が落ちてしまったり、水分が抜けてしまって食感が悪くなるばかりか、水分と一緒に栄養素やうまみも出ていってしまいます。
短時間で加熱する炒め物などに使う場合は薄めに切ったものであれば解凍せずに、厚めのものは電子レンジで少し解凍するのがいいです。
時間がある場合は自然解凍でもいいでしょう。
かぼちゃの生と煮物の冷凍保存のまとめ
今回はかぼちゃの煮物と生のかぼちゃの冷凍方法をお伝えしました。
かぼちゃの煮物を作るまでは余裕がないけれど、生のまま冷凍するよりかは少し余裕がある場合は、一度カットしたかぼちゃを電子レンジで加熱してから冷まして冷凍するともっと使い勝手がよくなります。
かぼちゃは丸ごとのままだと長期で保存の効く野菜ではありますが、カットした場合はそうは行きません。
是非、美味しい状態で冷凍保存して献立のレパートリーを増やしてください。